【HIV/AIDS看護学会総会・研究会】東京で平成24年2月18日(土曜日)開催。

【HIV感染症のためのセルフケアブック】ダウンロードしてご活用いただけるPDFデータを掲載しました。
(資料ファイル→看護に関する書物のご案内→看護)


【お知らせ】
最新の情報をいち早く皆さんへお届けします。
【JANACとは?】
設立までの経緯や趣旨、入会方法などの情報です。
【資料ファイル】
学会や総会、発表会などの役立つ情報が満載です。
【会報】
年に数回発行される、皆さんへのお知らせです。
【ゲストブック】
皆さんからの疑問、愚痴、なんでもお聞きします。
【リンク】
HIV/AIDS看護などに関する情報サイトなどへのリンク集です。
【お問い合わせ】
こちらからJANACへのお問い合わせができます。

新人HIV担当看護師コラム(vol.1)

はじめまして。こんにちは。
エイズ拠点病院で4月から勤務をしております、アイです。
JANACの存在も知ったばかりで、こんな私が、JANACの記事にスペースを頂くことは、大変恐縮に思いますが、新人HIV担当看護師として、張り切って、書かせて頂きます。
現在、看護師5年目の私は、看護師1年目から4年目まで、ずっと血液内科病棟で勤務をしておりました。血液内科の病棟といいましても、看護師1年目の時に数人のHIV/AIDSの患者さんと出会った程度で、この4月まで疾患や治療の知識もほとんどありませんでした。HIV担当看護師として、4月からの初めての外来の勤務…当初は、入職時の看護師1年目を蘇らせながら…あたふた、あたふた…。先輩の姿が見えなくなると、不安に駆られ、姿を探して…キョロキョロ…。親鳥を探す雛のようでした。(その光景は、現在進行形ですが…笑)
今後、時間はかかるとは思いますが、雛から少しずつ成長し、自分の力で、雨風にも負けず、どこまでも飛べる鳥に成長していきたいと思っています。…と、思いつつも、あっという間に4か月が経過してしまいた。
まだまだ、全然一人で何もできません。
まずは、患者さんに看護を提供していくために、関係づくりからのスタートでした。早く患者さんの顔を覚えるために、初めて会う患者さんの特徴をメモに書きとめながら、名前と特徴を何度も見て、顔を思い浮かべる…。残念ながら、顔がまったく浮かばない時もあります。そんな訓練を繰り返して、少しずつ、患者さんを覚え、確実に覚えられた患者さんへは声をかけ…。まだまだ、全員には至りませんが、私が患者さんを覚えてきたとともに、患者さんからも声をかけてもらえるようになりました。
その瞬間は、本当に嬉しいものでした。「患者さんにとって、一人の担当看護師として、認識されている。」そんな気持ちで、心が温かくなりました。
それと同時に、看護師としての責任感もひしひしと感じるのでした。
入院患者さん、新規感染の患者さん、電話の問い合わせ、講習会の企画等…私の成長に合わせて、患者さんや周りの世界が待ってくれるわけはありません。
HIV担当看護師として…の一歩一歩をこれからも、少しずつ進んで行きます!
そして、今まで考えた事も無かった、HIV看護。性感染の患者さんの気持ちや性の考え方の多様性も、考えた事はありませんでした。一生付き合っていかなくてはいけない、患者さん一人一人の抱えている問題もそれぞれで、今後は、自分がどのように看護師として支援していく事ができるのか、患者さんに寄り添い、サポートできるように、日々努力していきたいです。
皆さんに、助けていただきながら、頑張っていきます。
まだまだ、わからない事も多いですが、どうぞ、よろしくお願いします。

新人HIV担当看護師コラム(vol.2)

皆様、こんにちは。
本格的に冬を迎え、2011年との1年間のお付き合いも、終えようとしています。4月から、HIV看護界に入門した私も、早9か月。あっと言う間です!!
先日、学会に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。私は、はじめての学会参加で、たくさんの刺激を受け、HIVに携わる者としてのパワーを吸収してきました。今後、学会で得た学びと、そこからの課題を、日々の看護につなげていきたいと思います。
さて、初めて、このコーナーでコラムを掲載してからも、約3か月が経過しました。たくさんの患者さんとの出会いと、その中での会話…そこから生れる、笑顔だけじゃなく、辛さや悩み…それは患者さんだけではなく、私も…。出会いの数だけ、不安や悩みも。
今回は、私の体験した「初診」について、コラムを書かせて頂きます。
その患者さんと私の、初めての関わりは、とっても不安がいっぱいな声の電話からでした。初診を希望する患者さんの電話対応については、教えてもらってはいましたが、初めての実践!患者さんも不安いっぱいなのが、すごく伝わって…私もドキドキと緊張で、せめて声だけでも、しっかりしなくては!と気持ちを保ちながらの対応でした。
電話の向こうの患者さんは、30代の男性患者さんで、お子さんもいるお父さんでした。陽性がわかるまでの経緯を、ため息交じりの震える声で細かく説明してくれ、これから自分の身体と命はどうなってしまうんだろう…との恐怖心と、陽性の衝撃で落ち着かない気持ちをぶつけてきました。
「この患者さんが心配。手を差し伸べたい。力になりたい。」心から思いました。
まずは、きちんと検査に行かれ、結果も聞いてくる事ができた事、ここにこうして電話をしてくれた事に、労いの言葉をかけました。そして、患者さんの反応を伺いながら、HIVの正しい情報を伝えていくにつれて、電話の向こうの患者さんが、「良かった〜。安心した。勇気を振り絞って電話してをして良かった。気持ちがどんなに救われたか。本当にありがとう。」と明るい声色で言われ、電話の最後には、冗談を言って笑うようになりました。
私も、段々と気持ちが落ち着いてきている患者さんの様子に、安堵感でいっぱいでした。この患者さんのお陰で、少しだけ自分に自信を持つ事ができました。
今まで、入院病棟のみの看護しか経験していなかった私にとって、「電話での看護ってあるんだ。電話で伝えられる事、電話で支えて、救える事ってあるんだ。こういう事か。」その時、初めて実感しました。それと同時に、初めて病院に電話をかける時や、陽性告知後の患者さんの精神状態も、よくわかりました。その患者さんは、今はすっかり落ち着き、悩みながらも、前向きにHIVと向き合っています。患者さんにとって、何かあった時は、いつでもどんな時でも、「ここに相談すれば安心・自分にはここがある」と思える環境をつくる事と、そういう自分になれるように、今後も学びながら、成長していきたいです。
それでは…よいお年を